八重山民謡楽器
■八重山民謡の歴史
八重山地方は沖縄の中でも民謡の宝庫として名高いところであり、16世紀以前のものは古謡、17世紀以降のものは古典民謡と呼ばれます。有名なものを挙げると、【とぅばらーま】、【鷲ぬ鳥節】、【小浜節】、【月ぬ美しゃ】、【デンサー節】、【安里屋ゆんた】などでしょうか。安里屋ゆんたは非常に有名ですが、実はこれも八重山の民謡なのです。
【アヨウ】、【ユンタ】、【ジラバ】などの、三線を用いない古い歌謡が歌い継がれているのも八重山の特徴です。更に江戸時代頃に那覇から赴任して来た士族階級の人々が、上記のような古謡に三線で伴奏をつけたものが【節歌】として残されており、これが八重山民謡として今も歌われているのです。
また、沖縄民謡よりも八重山民謡の方が本土の人には馴染み易いことがあります。これは八重山民謡の方が、より古い音階が残っているからであり、それが日本古来の音階に近いからなのだそうです。
八重山民謡は、歌の数もかなりのもので、八重山古典民謡保存会にある工工四集には140曲も収められており、これに古謡まで加えると総数は数百曲を超えるとも言われています。八重山古典民謡保存会とは、八重山古典民謡の大御所、大M安伴師が設立した伝承団体であり、1983年に沖縄県の無形文化財保持団体として認証されているのです。

