沖縄三線
■沖縄楽器「三線」について
日本に古来から存在している楽器【三味線】は、沖縄では三線(さんしん)、奄美地方ではサンシルやサミシルと呼ばれており、時には琉球三味線と呼称されることもあります。これは、中国の三弦(サンシェン)が起源であり、かつ三味線の基になったとも言われている楽器です。津軽三味線よりも遙かに小さいこと、三味線よりも若干音が柔らかく響くことが特徴だと言えるでしょう。
三線と三味線は似て非なるものであり、色々と違いがあります。例えば、棹(ソー)の分割を三味線は出来ますが、三線は出来ません。共鳴板は、猫や犬の皮を使う三味線に対し、三線は蛇の皮を使います。更に、カラクイ・ムディ(糸巻き)の材質にも違いが見られるのです。三味線は座金が金属製ですが、三線は全て木製で出来ています。
共鳴板に蛇の皮を用いることから、本土では蛇皮線(じゃびせん)と呼ぶこともありますが、この呼び名は沖縄では使われません。しかし、その共鳴板も、今では人口皮を使っているものが普及して来ました。人口皮で作る三線は鋭くて高い音になりがちでしたが、張り方の工夫次第で多少の調整なら可能です。
三線は沖縄だけでなく、奄美地方でも親しまれている楽器ですが、奄美では沖縄よりも薄い皮を強く張るものが好まれているそうです。また、最近ではカンカラ三線(胴が空き缶)や、パーランクー三線(エイサーに使われるパーランクーに棹をつけて弦を張った物)などが人気を集めいています。ちなみに、エイサーとはお盆に沖縄で踊られる伝統芸能のことです。


